「もう限界、会社を辞めたい……」 そう決意して、いざ退職の意思を上司に切り出そうとしたとき、こんな不安が頭をよぎりませんか?
- 本当の理由(人間関係のストレスや給与の不満)をそのまま伝えても大丈夫?
- 『一身上の都合』って言わなきゃいけないの?
- 円満に辞めるためには、どのタイミングで言うのが正解なんだろう……
退職の意思を伝えるのは、社会人人生の中でもトップクラスにエネルギーを使う瞬間ですよね。特に、会社や上司との関係性をこじらせたくないと考えると、なおさら言葉を選んでしまいます。
人事・採用の現場を経験してきた筆者だからこそ分かる、「会社側は退職理由のどこを見ているのか」という人事の本音があります。
今回は、退職理由の裏で会社側が確認しているポイントや、円滑に次のステップへ進むためのベストなタイミングを人事目線で解説します。
人事は退職理由の「ここ」を見ている!本音と裏側
退職届や退職理由のヒアリングの際、「一身上の都合(家庭の事情やキャリアアップなど)」という形で理由を伝えるケースもあります。
ですが、人事は、退職理由として伝えられた言葉だけでなく、これまでの勤務状況や面談でのやり取りなども含めて、退職に至った背景を確認します。
「一身上の都合・家庭の事情」は、詳しい背景が分からないこともある
「一身上の都合」だけでは具体的な背景までは分からないため、人事から追加で確認されることがあります。必ずしも引き止めを避けるためとは限りませんが、退職理由をどこまで説明するかは考えておいた方がよいでしょう。
人間関係や給与が理由でも、感情的に伝えないことが大切
「本音で話したほうが誠実ではないか」と考え、直属の上司や人事に対して「上司のパワハラがつらい」「給与や労働環境に不満がある」といった事情があっても、感情的な表現のまま伝えるのではなく、事実と自分の意思を分けて伝えることが大切です。
感情的な不満をそのままぶつけてしまうと、相手も防衛的になり、退職に関する話し合いが長引いたり、有給消化の調整が難しくなったりして、あなた自身が消耗する結果になりかねません。
上司に本当の理由を話す必要はある?角を立てない伝え方のコツ
退職理由をすべて細かく説明する必要はありません。円満退職を目指す場合は、個人的な不満をそのままぶつけるのではなく、簡潔かつ前向きな表現に整理して伝える方法があります。
人事や会社側が退職手続きで確認するのは、退職理由だけではありません。円満に引き継ぎが行われるか、いつまでに退職するのかなど、実務面も重要な確認事項です。
スムーズに受け入れられやすい「建前と本音」の使い分け
人間関係が原因の場合
- × NGな伝え方: 「〇〇部長とどうしてもソリが合わないので辞めます」
- ○ 円満な伝え方: 「自分のキャリアの方向性と、現在の部署での業務内容にズレを感じ、一度リセットして新しい環境に挑戦したいと考えたため」
労働環境・評価が原因の場合
- × NGな伝え方: 「給料が安すぎるし、残業が多すぎます」
- ○ 円満な伝え方: 「自身の将来のライフプランやキャリアを見据えた際、より専門性を高められる環境に身を置きたいと考えたため」
退職理由を伝える際は、個人的な不満をすべて詳しく説明するよりも、今後のキャリアや働き方を踏まえて、簡潔に整理して伝える方が話し合いを進めやすいでしょう。
面接で前職の退職理由を聞かれたときの伝え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 [面接で「前職を辞めた理由」を聞かれたときの好印象な伝え方と例文]
「いつ・どう伝える?」最適なタイミングとマナー
退職の意志を固めたら、次に重要なのは「伝えるタイミング」です。ここを間違えると、社内がバタつくだけでなく、自分自身が引き止めのプレッシャーにさらされる期間が長くなってしまいます。
① 法律と会社の就業規則を確認する
期間の定めのない雇用契約の場合、民法第627条では、退職の申し入れから原則として2週間で雇用契約が終了するとされています。一方、実務上は就業規則に退職の申し出時期が定められていることも多いため、まずは勤務先の就業規則を確認しましょう。なお、有期労働契約の場合は別のルールがあるため注意が必要です。 厚生労働省「労働契約の終了」でも、期間の定めのない雇用について原則14日で終了すること、就業規則の確認が必要なこと、有期労働契約では別のルールがあることを説明しています。
👉️ 労働契約ポータルサイト(厚生労働省)
② 直属の上司へ「最初に」退職の意思を伝える
原則として、まずは直属の上司に退職の意思を伝えるのが一般的です。ただし、直属の上司からハラスメントを受けているなど、直接伝えることが難しい事情がある場合は、人事や相談窓口など別のルートを検討しましょう。
③ 「相談」ではなく「報告(決意)」として伝える
「会社を辞めようか悩んでいて……」と相談のトーンで伝えると、「条件を改善するから残ってくれ」といった引き止めにつながる可能性があります。
「一身上の都合により、〇月〇日をもって退職する意思があります」と、退職の意思が固まっていることを明確に伝えることが、不要な引き止めを避けるポイントです。
退職を伝えたときに人事が何を考えているのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 [上司に退職を伝えるとき、人事は何を考えているのか? 本音と裏側のすべて]
上司から強く引き止められて退職できない場合の対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 [上司の引き止めが酷くて辞められない時の法的解決策とスマートな断り方]
自分で退職を伝えるのが難しい場合は?
退職する意思は固まっていても、「上司にどうしても言い出せない」「強く引き止められている」「会社との退職に関するやり取りが不安」という場合は、退職代行サービスに相談する方法もあります。
自分で退職を伝えることが難しい場合は、退職代行という選択肢も含めて、自分の状況に合った方法を検討してみましょう。
「退職代行に相談するのが良い場面」や「円満退職ユニオンとネルサポの違い」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 [「退職代行」に相談するのが良い場面とは?「円満退職ユニオンとネルサポ」の特徴を比較]
▼退職を自分で伝えるのが難しい方へ
👉円満退職ユニオン公式サイトへ無料相談する
👉️ 退職の連絡を自分で伝えるのがつらい人はネルサポに相談してみる
退職を迷っているなら、まず「辞めたい理由」を整理する
退職するか迷っているときは、「なぜ辞めたいのか」「今の会社で改善できる問題なのか」「転職によって解決できる問題なのか」を整理してみましょう。
人間関係、仕事内容、給与、労働時間など、退職を考える理由によっても取るべき行動は変わります。
- 「本当にこのまま辞めてしまって大丈夫だろうか……」
- 「次の仕事は見つかるのだろうか……」
そんな不安を抱えているなら、一人で悩む必要はありません。今の会社に残るべきか、それとも外の世界に目を向けるべきか。まずは今の会社以外にどのような選択肢があるのかを知ることから始めてみましょう。
まとめ:自分の人生を守るための第一歩を踏み出そう
今回は、退職を伝える際の人事の裏側と、円満に会社を辞めるためのポイントを解説しました。
- 退職理由はすべてを細かく説明する必要はなく、感情的にならず簡潔に伝えることが大切。
- 伝えるときは「相談」ではなく、退職の意思が固まっている場合は「決意の報告」として伝える。
- 辞めるか迷っている場合は、退職理由を整理し、今の会社で改善できる問題なのか、転職で解決できる問題なのかを考える。
もし、「今の環境から抜け出したいけれど、どう動けばいいか分からない」「自分の市場価値が知りたい」と感じているなら、まずは今の会社以外にどのような選択肢があるのかを知ることから始めてみましょう。
一人で抱え込まず、あなた自身の未来のために一歩ずつ選択肢を広げていきましょう。
▼【転職するか迷ったら】まずは自分の市場価値を確認する
「転職するか迷っている・まず自分の市場価値を知りたい」という方へ
退職を決める前に、今の会社以外にどのような選択肢があるのかを知っておくことも大切です。ミイダスなら、自分の経験やスキルをもとに市場価値を確認し、今後のキャリアを考えるきっかけを作れます。


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