出社回帰がつらい…リモートワークを続けたい人の転職方法|人事役員が解説

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転職

テレワークが定着した一方で、近年は「原則出社」を求める企業も増えています。パーソル総合研究所の2026年調査では、テレワーク実施率は21.4%と前年から微減する一方、「原則出社」の指示は24.6%と2年連続で増加しました。

一方で、テレワーク継続を希望する人は81.6%に達しています。企業の出社方針と、テレワークを希望する働き手との間にギャップが生じているケースもあり、毎朝の満員電車や失われた自分の時間にストレスを感じる人もいるでしょう。

私自身、40代から人事の現場に身を置き、現在は不動産管理業の企業で役員として採用や組織運営の指揮をとっています。経営や人事の立場から見れば、対面でのコミュニケーションや育成を重視したい企業の事情も理解できます。しかし、現場で働く人にとって、これまでの働き方を突然変えられることは大きな負担であり、現在の働き方を見直し、転職を検討する人が出てくるのも不思議ではありません。

人事役員の視点から、出社回帰の背景や、正社員としてリモートワークを続けられる会社へ転職するための具体的なステップを紐解いていきます。

なぜ企業は出社回帰を進めるのか

多くの企業が今、リモートワーク制度を見直し、オフィスへの回帰を進めています。その背景には、対面でのコミュニケーションを通じてチームの一体感を高めたいという狙いや、社内の情報共有、若手社員の育成、マネジメント上の課題などがあります。

企業側としては、オフィスに集まることで業務の円滑化や組織力の向上を図りたいという意図があります。しかし、実際の業務内容によっては出社しなくても高い成果を出せる仕事も多く、社員側との認識にギャップが生じるケースがあります。

出社そのものが業務上の必要性と結びついていないと感じたり、移動や環境の変化によって疲弊したりすると、仕事そのものに対するやりがいや意欲まで削り取られてしまうことがあります。その結果として、自分のライフスタイルや価値観に合う環境を求めて、新しい選択肢を考えるのは自然なことです。

出社回帰がつらいと感じたときに考えたいこと

会社の指示に従って出社を続けるべきか、それとも転職を考えるべきか。こうした葛藤に直面したとき、焦って結論を出すのは避けたほうが賢明です。

出社方針そのものが悪いわけではありません。重要なのは、自分が希望する働き方と会社の制度・文化が合っているかです。会社の方針が変わることを待つだけではなく、自分に合う環境を探すこともキャリアを守る選択肢の一つです。

通勤に時間と体力を使うことで、自分の自由な時間や家族との時間が圧迫されているのであれば、働き方を見直すきっかけにしてもよいでしょう。まずは、現在の職場で本当に働き方の調整が難しいのか、それとも別の環境を探したほうが早いのかを冷静に整理してみましょう。

リモートワークへの転職を考える前に確認したい3つのこと

いざ転職活動を始める前に、ご自身の状況と希望をクリアにしておくことで、ミスマッチを防ぐことができます。

1つ目は、現職の状況や社内制度で本当に改善の余地がないかを確認することです。部署異動やフレックスタイム、時差出勤、一部リモート勤務など、今の会社で打てる手がないかを一度見つめ直してみます。

2つ目は、自分が許容できる出社頻度を具体的に決めることです。完全なフルリモートを希望するのか、あるいは「週1〜2日程度の出社なら許容範囲なのか」など、条件の線を引いておくことが重要です。

3つ目は、転職先で活かせる自分の経験を整理することです。これまでの業務の中で、どのような経験やスキルが、転職先でも再現できるのかを言語化しておきましょう。

リモートワーク求人を探すときに確認したい5つのポイント

求人票に「リモートワーク可」と書かれていても、実際に入社してみるとイメージと異なる場合があります。ミスマッチを防ぐために、以下の5つのポイントを確認することが大切です。

  1. フルリモートか、出社併用か:完全在宅なのか、定期的な出社が必要なのかを明確にする
  2. 出社頻度はどの程度か:週単位や月単位でどれくらいの出社義務があるかを確認する
  3. 出社が必要になるケース:定例会議や研修など、どのような理由で出社が発生するのかを把握する
  4. リモート勤務の対象職種:全社的な制度なのか、特定の部署や職種限定なのかを確認する
  5. 制度だけでなく実際の利用状況:面接時に「実際に社員の方はどの程度リモートワークを利用されていますか?」と質問してみるのも一つの方法です。「制度としては週○日まで可能です」という回答だけでなく、「実際には何割くらいの社員が利用しているか」「上司によって運用が違わないか」まで確認すると、入社後のギャップを減らしやすくなります。

「週○日まで在宅勤務可能」「フルリモート」「原則リモート」など、実際の勤務条件を細かくチェックすることが、納得のいく転職への近道となります。

人事が見る「リモートワークで活躍できる人」の特徴

私自身、多くの採用面接や組織運営に携わる中で、リモートワーク環境で働く人を見る際に、特に重要だと感じているポイントがあります。

人事の立場から見ると、リモートワークを希望する応募者を評価するときに重要なのは、「リモートで働きたい」という希望そのものではありません。むしろ、離れた場所でも周囲と連携しながら仕事を進められるか、報告・相談を適切に行えるか、自律的に仕事を管理できるかといった点を確認します。

また、リモートワークでは仕事ぶりを直接見てもらう機会が少ないため、自分が何を進めているのか、どのような成果を出したのかを適切に共有できることも重要です。「何をしているか」だけでなく、「どのような成果につながったか」まで伝えられると、評価する側にも仕事の貢献度が伝わりやすくなります。

テキストでの情報共有やオンライン会議など、リモート環境を前提とした業務プロセスが整っている企業かどうかを見極めると同時に、自分自身もチャット等で的確に意思疎通を図る姿勢が求められます。

未経験職種への転職でアピールできる経験

リモートワークが可能な求人を探す際、「専門スキルや経験がない」と不安になる方もいるでしょう。未経験職種への転職では、これまでの経験を新しい職種でどう活かせるのかを具体的に説明できるかが重要です。

特別な資格がなくても、以下のような経験やスタンスは多くの企業で評価されやすいポイントとなります。

  • 顧客対応:丁寧なコミュニケーションや相手の要望を汲み取る力
  • 社内調整:複数の部署やメンバーと連携し、スケジュールを管理した経験
  • プロジェクト管理:納期から逆算してタスクを進行させた実績
  • Excel・資料作成:分かりやすい資料やデータ整理のスキル
  • 業務改善:日々の非効率な作業を見直し、やり方を変えた経験
  • 問題解決:予期せぬトラブルに直面した際、冷静に対処した対応力

こうした経験を過去の業務から棚卸しすることで、未経験の分野でも、自分の経験を新しい仕事に結び付けてアピールしやすくなります。

リモートワーク転職に活用できるサービス

リモートワークを続けたいと思っていても、「どんな求人なら自分の経験を活かせるのか」「求人を探しても、希望する働き方ができる会社が見つからない」と悩むことがあります。
特に、営業・カスタマーサクセス・マーケティング・事務などのビジネス系職種で経験を積んできた方は、これまでのキャリアを活かしながら、リモートワークが可能な正社員求人を探す方法があります。
ここでは、リモートワーク転職を考える際に活用できるサービスを紹介します。

Remoful(リモフル)

Remofulは、リモートワークに特化した転職支援サービスです。営業・カスタマーサクセス・マーケティング・事務など、ビジネス系職種の経験を活かして、リモートワーク・在宅勤務が可能な正社員求人への転職を考えている方に向いています。 たとえば、

  • 出社勤務に戻され、働き方を見直したい
  • 毎日の通勤時間をなくしたい
  • リモートワークを続けながらキャリアアップしたい
  • 地方在住で、希望する仕事の選択肢が少ない
  • 現在の仕事を続けながら、具体的に転職を検討している

といった悩みを持つ方は、無料のキャリア相談を利用してみるのも一つの方法です。
特に、すでに社会人経験があり、これまでの経験を活かしてリモートワーク可能な仕事への転職を考えている方は、自分だけで求人を探すだけでなく、専門サービスに相談することで選択肢を整理しやすくなります。

なお、Remofulでは主に正社員としてリモートワーク・在宅勤務の求人を探している方を対象としており、副業や業務委託のみを希望する場合は対象外です。また、ITエンジニア・デザイナーへの未経験転職については支援実績がないため、希望する職種によっては利用できない場合があります。 無料キャリア相談はオンラインで行われており、まずは自分の経験や希望する働き方について相談することができます。

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ミイダス

ミイダスは、職務経歴や経験・スキルを登録し、自分の市場価値を確認したり、コンピテンシー診断などを利用したりできる転職サービスです。 登録した情報をもとに企業からスカウトを受け取ることもできるため、「自分の経験が転職市場でどのように評価されるのか知りたい」という方にも活用できます。 リモートワーク求人を探す場合も、自分の経験やスキルを整理した上で、どのような仕事が自分に合うのかを考える材料として利用できます。

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リモートワークへの転職を考える際は、求人情報を見るだけでなく、自分の経験や希望条件を整理し、必要に応じて転職支援サービスにも相談してみましょう。

リモートワーク転職に関するよくある質問

Q. 出社回帰がつらいという理由だけで転職してもいい?

A. 出社回帰に強いストレスを感じたり、自分のライフスタイルと会社の方向性が大きく異なる場合は、転職を検討することは決して不自然ではありません。ただし、現職で部署異動や働き方の調整ができないか一度確認した上で、長期的なキャリアを見据えて判断することをおすすめします。

Q. リモートワーク可能な正社員求人はどう探せばいい?

A. 求人サイトで「フルリモート」「在宅勤務可」などの条件で絞り込むほか、リモートワークに特化した転職支援サービスを活用するのが効率的です。求人票の記載だけでなく、面接時に実際の出社頻度や運用実態をしっかり確認することがミスマッチを防ぐコツです。

Q. フルリモートとリモートワーク可の違いは?

A. 「フルリモート」は原則として出社せずに勤務できる形態を指すことが多い一方、「リモートワーク可」は在宅勤務の制度はあるものの、週数回の出社義務があったり、部署や時期によって出社が求められたりするケースがあります。企業によって制度の運用や表現が異なるため、応募の際は具体的な出社頻度を必ず確認しましょう。

Q. 未経験でもリモートワークできる仕事に転職できる?

A. 未経験であっても、これまでの社会人経験で培った顧客対応や社内調整、プロジェクト管理などの基礎的なスキルを正しく言語化することで、転職の可能性を広げられます。リモート環境では、進捗を適切に共有したり、必要なタイミングで報告・相談したりする力も重要になるため、過去の業務での進捗管理や報連相の経験をアピールしましょう。

まとめ:出社回帰に悩んだら、自分に合う働き方を考えてみよう

出社回帰や通勤ストレスに直面したとき、無理に我慢を重ねる必要はありません。企業が目指す方向性と、自分が望む働き方にズレが生じるのは自然なことです。

会社の方針が変わるのをただ待つのではなく、これまでの経験を整理し、自分に合う環境を探すことはキャリアを守るための前向きな選択肢です。まずは求人を眺めて、自分が希望する働き方が市場にどの程度あるのかを確認するところから始めてもよいでしょう。ご自身のペースで、納得のいくキャリアを模索していってください。

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